Piping Hot


珍客  2003.11/20

 ある日のできごと。
 彼女は突然やってきました。何の前触れもなく、「おはよう」って言うみたく「今から行く」とメールがきて、私もそれに釣られるように家に招いた、ひさしぶりのお客さん。当初はただお茶するだけの予定が、部屋に入った途端くつろぎ出した彼女は、案の定、夕食後には完全お泊まりモードに化していました。
 
 彼女はひとつ年上のひと。
 考え方がしっかりしてる、なんてそんな平凡な表現では言い表せないほど、独自の信念を持っている。一言で言うなら、人と全く違う視点―の持ち主。 私の知る人の中で一番と言っていいほど独創的な視点の持ち主なのだ。一人暮らしである私の家に入って一言目に、「こりゃ寂しいわ。」という言葉が出るほどの、想像力の豊かさにも驚かされたけど。いわゆる、いつも人を驚かせる人なんです。笑
 
 その夜は、たわいもない話を沢山しました。ケーキも食べたし。変なSF映画も見たし。ナニガ変って、宇宙からやってきた地球外生命体との生死を賭けた死闘の末、人間が見つけ出した最終兵器がなんとシャンプーで、宇宙人がシャンプーに倒されて地球は救われました、めでたし。っと、まぁそんな感じで。(笑)なにはともあれ、あんな楽しい夜は久しぶりだった気がします。
 
 彼女が帰った後は、そこにいた事がまるで夢のように思えてなりませんでした。スッと馴染んで入ってきたかと思うと、それと同じくらいのスピードで消える。。そんな不思議な雰囲気も持ち合わせているひと。がんばっている姿は決して人に見せない。「ボランタリー精神なんて、ない」と言いながら、誰よりも友達を大切にするひと。
 
 辛い時は、笑わなくてもいいんダヨ。

 そして彼女は帰ってゆきました。
 我が家のお風呂場に、黄色い歯ブラシを一本残して。





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